自宅で赤ちゃんの心音は確認できるの？聞けるならどうやって？
そんな疑問にお答えします。
妊娠して安定期に入ると、病院に行くのが月一くらいになり、お腹の赤ちゃんがちゃんと動いているか心配になりますよね。
パパがお腹に耳を当てて「動いてるの聞こえるよ！」と言っていても、なんだか不安。いつも頼りないし、普段の消化音かもしれないし…。
✔自宅でできる赤ちゃんの心音の確認方法
今回は、自宅でできる、赤ちゃんの心音の確認方法を紹介します。
自宅で赤ちゃんの心音は確認できるの？
結論から言うと、確認は可能です！しかし、あまり強くおすすめしません。
赤ちゃんの心音はいつから確認できる？
赤ちゃんの心音は妊娠12週目以降から確認が可能です。
心拍は第6週の末くらいに確認できるので、心音が確認できるのはその一か月半後ですね。
心拍は、赤ちゃんの心臓の動きそのもの、
心音は、心臓から発せられる音のことです。
赤ちゃんの心音はどんな音？
赤ちゃんの心音も、私たち成人と同様、「ドッドッドッ」「トクントクン」「トコトコトコトコ」「トントントントン」 といった音です。お腹に耳を当てて「シューシュー」と音が聞こえたらそれは臍帯音かもしれません。
赤ちゃんの心拍数は？
赤ちゃんの最初の頃の心拍数は約100bpmです。ここから、心拍数は赤ちゃんの妊娠期間に応じて変動します。
9週間までの平均心拍数は175ビート/分（bpm）で、妊娠中は120〜180 bpmの範囲になると思われます。その後、心拍数が低下し始めます。成人の心拍数は60〜100 bpmほどなので、赤ちゃんの心拍数はかなり早いですね。
自宅で赤ちゃんの心音を確認する方法
自宅で赤ちゃんの心音を確認するには、ドップラー心音計というものを使います。
ドップラー心音計って？
ドップラー心音計は、超音波を利用して、心音を確認できる機械のことです。
心音計から超音波を発し、その超音波の変化を観測して、音としてとらえるものです。
超音波を使う、という点ではエコー検査と同じ技術です。
日本ではエンジェルサウンズという商品で販売されています。
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エンジェルサウンズ(ドップラー心音計)は危険？
ドップラー心音計で用いる超音波の技術は、医学的に安全であると証明はされていません。
同時に、危険であるという証明もありません。
超音波は組織を加熱する可能性があるため、繰り返し使用すると、組織の加熱が胎児の発育に影響を与える可能性があるという懸念があります。そのためFDA(アメリカ食品医薬品局)は、家庭用ドップラー心音計の使用を推奨していません。
余談ですが、FDAは３Dの超音波画像診断も医学的に必要ではないため 推奨していません。
安全性も、危険性も完全な証明はなされていないので、使用には十分注意が必要です。
医薬品および動物用医薬品、生物学的製剤、医療機器、国内の食糧供給、化粧品、そして電磁波を放出するような製品の安全性と有効性を保証することによって国民の健康を守ることが、FDAの責務である。加えて、医薬品や食品をより効果的に、安全に、そしてより安価にするための技術革新を加速させることによって国民の健康を増進すること、そして国民が自らの健康を増進するために必要な医薬品や食料に関する正しい、科学に立脚した情報を国民に与えることもまた、FDAの責務である。
アメリカ食品医薬品局－Wikipediaより
ドップラー心音計の使用頻度は？
ドップラー心音計は、出産前に助産師や産科医が使用する場合がありますが、通常の場合、2〜6週間ごとに1〜2分未満しか使用されません。
また、赤ん坊の発達が遅いほど、赤ん坊の頭を温めるリスクが高くなります。産科医は、ドップラーの使用を最初の13週間は避けることを推奨していますが、念の為18週まで待った方が良いかもしれません。使用頻度は明確ではないですが、検査と同じく、一か月に一回、数分程度が良いでしょう。
どうしてもエンジェルサウンズを使用したい場合
以上から、在宅でドップラー心音計を使うことはおすすめしません。どうしても使用する場合は、次のことを強くお勧めします。
・使用頻度・時間をを制限する：
ドップラー心音計をを数分以上使用しない。
・使用方法のトレーニングを依頼する：
ドップラー心音計の使い方を産科医に確認してください。
・分析しない：
ドップラー心音計を使用して、自分の赤ちゃんの健康状態を評価しないでください。
素人の誤った判断は思わぬ結果を招きます。
・医者に連絡する：
ドップラー心音計で何が聞こえても、何も聞こえなくても、赤ちゃんの健康に不安がある場合は医師に相談してください。
自宅で赤ちゃんの心音を確認する方法 まとめ
自宅で赤ちゃんの心音を確認するには、ドップラー心音計(エンジェルサウンズ)を使用が有効な手段ですが、危険性もあります。自己判断せず、医師に相談しましょう。
妊娠中は不安になることも多いかと思いますが、不安に駆られて過度にサプリを飲んだり、エンジェルサウンズのような機械を導入したりすることは、おすすめしません。
心音を聞いたら安心できるかもしれませんが、心音が聞こえなかった場合、次の検診まで不安を抱えることになり、かえってストレスがかかります。そういった場合は、たまたまお腹のあてどころが悪かった、もしくは腸の内容物の影響で聞き取れなかった等、様々な可能性が考えられます。(プロですら何年もかけて、正確に聞き取り、分析する力をつけるようなことなので、素人にできることは少ないです。)
ストレスを溜めることは、一番赤ちゃんへの悪影響になりますので、そういう心理的な意味でもエンジェルサウンズはおすすめしません。
検診がない間は、赤ちゃんとの絆を深めることに注力してみてはいかがでしょうか？？
出産前の運動やマタニティヨガは絆を深める素晴らしい方法の一つです。
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また、妊娠についてジャーナリングをしたり、赤ちゃんについての日記をつけたり、出産クラスの受講、出産前マッサージへの参加、リラクゼーション等、のアクティビティはすべて、赤ちゃんとの絆を深める大切なことです。このように、エンジェルサウンズを使用しなくても赤ちゃんのためにできることはたくさんあります。
もし、エンジェルサウンズを使用する場合は、医療専門家に相談することを強くお勧めします。
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今回は、以上です。
