マタニティマークが嫌いっていう人がいるみたいだけど、
なんで?理由を知りたい!
そんな疑問にお答えします。
マタニティマークは言うまでもなく、妊婦さんであることを示す大切なマークですが、
このマークが嫌いっていう方もいらっしゃるようです。
マタニティマークは母子手帳と一緒に配布され、緊急時には母子手帳と共に、妊婦さんと赤ちゃんを救うマークになります。
今回は、そんなマタニティマークが嫌われる理由を紹介します。
そもそもマタニティマークって
マタニティマークとは2006年に厚生労働省が制定したマークです。
妊娠初期~後期まで、妊婦であることを周囲に示すためのマークとして広く知られています。それまでもいろんなマークがあったようですが、それぞれ違うと共通認識が生まれないため、厚生労働省が制定に踏み切ったようです。
意外に最近出来たマークなんですね♪
マタニティマークが嫌われる3つの理由
マタニティマークが嫌われる3つの理由は以下の通りです。
それでは、順番に解説していきます。
マタニティマークが嫌われる理由1|意思表示として中途半端だから
マタニティマークの嫌いなのは、俺が知りたいのはマタニティであるかじゃなくて、席をゆずって欲しいかどうかだけ。マタニティマークの人に席譲ろうとしたら「すぐ降りるからいいです」って言われたことも。本人的にそうなのもわかるし、「席を譲って欲しいマーク」に変更。若者も具合悪い時は有りだし
— kishimix (@kishimix) February 20, 2010
マタニティマークは妊婦であることを示していますが、電車で席を譲ってほしいかどうか等、意思を示してるわけではないです。
なので、妊婦ではない方(特に男性)から見たら、
「それで、どうしてほしいの?」となるようです。
言わんとしてることは分かりますが、そこはマタニティマークを付けている妊婦さんを見た人が”自分で考えて行動するべき”だと思います。
マタニティマークはあくまで妊婦さんであることを示しているだけです。
なので、極端な話、例えば電車で座っているときに体調が悪そうな女性が5人ほど立っているのを見て、そのうちひとりがマタニティマークを付けていたら、その女性に優先して席を譲ろう、というような”気遣い”に繋げられるマークです。
席を譲れ~とか気を使え~とか、意思を示すマークではなく、あくまで見た人が行動を起こすきっかけになるマークです。マタニティマークは日常的には、”気を使え”マークに見えるかもしれませんが、非常時には妊婦さんと赤ちゃんの命を救うマークになります。なのでマタニティマークはつけておく方が良いのです。
誰かに特定の何かを要望するマークではないので、意思表示として中途半端なのは当たり前。
マタニティマークが嫌われる理由2|赤ちゃんが嫌いだから
知人に赤ちゃん大嫌いな子がいて、見るだけでも生理的に無理なそうな。マタニティマークですらこれ見よがしに見せてる感じが嫌なんだと。嫌いなのはしょうがないし、無理なものは無理なのは受け入れられるけどその嫌悪の態度だけは出さんほうがお互いの身のためやで。と思う。
— だもち (@2fdfofp) February 5, 2020
マタニティマーク=お腹に赤ちゃんがいる、ということで嫌う人もいるようです。
CMで赤ちゃんと動物を出しておけば間違いないと言われるほど、赤ちゃんに対しては本能的に好感を持つ傾向があります。ですが、当然赤ちゃんを嫌いな人もいます。
嫌いな理由は様々だと思います。
例えば、泣き声がうるさい、よだれが汚い等です。
でも、赤ちゃん嫌いが転じて妊婦さんが嫌いになる、というのはいかがなものでしょうか。(マタニティマークに書いている赤ちゃんの絵が嫌いならわからんでもないですが…。)
子ども嫌いの理由は人それぞれなので何とも言えませんが、今子どもが嫌いな人だって、当然昔は同じような子供だったはずです。そんな子供時代を両親や周りの人たちが支えあって育ててくれた、そんなことを思えれば、赤ちゃんを嫌う、ということにはならないのではないでしょうか。
赤ちゃん嫌いの理由は様々。でもみんな昔は赤ちゃんだった。
マタニティマークが嫌われる理由3|妊婦さんへの嫉妬心があるから
流産や死産した人たちはマタニティマークが嫌いというインスタを見てしまって、ツラくなっている。。。気持ちは分かるけど、そしたら妊婦は全方位から嫌われてるじゃん。
— sae@伯母こじらせ系小姑系BANA (@gestalt_gebet) January 28, 2020
一番どうしようもない理由な気もしますが、最後の理由は妊婦さんへの嫉妬心です。
一度子どもを身籠ったものの、流産・死産により亡くした女性(またはそのパートナー)からの嫉妬心です。また不妊治療中の女性からの嫉妬心もあります。
何ならかの理由で自分の子供が産めなかった、そんな状況であれば羨望や妬みが生まれるのもしょうがないことだとは思います。
でもそういった羨望・嫉妬心のせいで行動できなかったことを後悔する人もいます。
あぁ…凄くわかる。
— ASCA@3回流産した不育症患者→うつ病治療中 (@asca_fuiku) February 22, 2020
私は3回連続流産したけど、手術後暫くは本当に通勤電車が辛かったな。マタニティマークが視界に入るだけで涙が出てきた。「なんで私の子だけ死んじゃったんだろう」って。
妊婦さんに席を譲れなかったりもした。本当に申し訳なかった。自分のことがどんどん嫌いになっていった。 https://t.co/w4kkdT1Zms
流産・死産を経験した方はマタニティマークを見るだけで辛いことかと思います。
でも、2006年以降に妊娠していた方であれば、マタニティマークの有用性(緊急時に役立つ)もわかるでしょうし、マタニティマークを付けておいた方がよいこともわかるかと思います。
そういう状況なので、嫉妬心に自覚のある方は、マタニティマークを付けている妊婦さんに近づかないのが一番の解決策です。たばこが嫌いなら喫煙者や喫煙所に近づかなければいい、というのと同じです。
不妊治療中の方の嫉妬心についてもわからなくはないですが、その人にとって妊娠は目標であるはずなので、嫉妬するのは少し違うような気もします。不妊治療に成功したらきっと嬉しいでしょうし、その方もマタニティマークの有用性に気付いて、つけることになるでしょうから。
嫉妬心が生まれるのは仕方がないが、矛先は妊婦さんであってはならない。
マタニティマークが嫌われる3つの理由|まとめ
いかがでしたでしょうか?
世の中にはいろんな考えの人がいるので、マタニティマークを嫌う人が一定数いるのは仕方がないことだとは思います。ですが、嫌う理由がお門違いであることが多いので、記事にまとめてみました。この記事を読んで余計に嫌いになったという方もいるかもしれません。そうであった場合、すみません。
あくまでマタニティマークは妊婦さんとお腹の赤ちゃんを守るためのものであり、特定の誰かに指図したり、特定の誰かを傷つける為のものではありません。
妊婦さんは”赤ちゃんにもしものことがあったら…!”という思いでマタニティマークを付けています。決して”妊婦様に席を譲れや!!”などという気持ちでつけているわけではありません。そのように見える妊婦さんがいらっしゃったら、それはその人個人の性格の問題で、”妊婦さんが全員そう”と思うのは早合点です。
何れにせよ、少子高齢化社会の中で、妊婦さんと子どもはどんどん希少な存在となり、それ故に肩身が狭くなる社会になってきています。そんな状況であるからこそマタニティマークが生まれたんだと思います。
妊婦さんにできることは、マタニティマークをつけること、できるだけ人混みを避けることです。そう思うと家族を含む周囲の人たちが協力できることの方が多いのではないでしょうか?
今回は、以上です。